当院では、治療の精度を高めるためにマイクロスコープを導入しています。
歯科治療は、小さい部位の細かな作業の連続です。
これまで肉眼では見えず歯科医の経験や勘に頼って行っていた治療を、マイクロスコープを併用して治療することにより、肉眼では見えなかった部分を見ることができより精密で繊細、正確な歯科治療を行うことができます。
マイクロスコープとは
肉眼では見えないものを4倍から25倍までに拡大し、観察できる歯科用顕微鏡です。
眼科、心臓外科、脳外科などでも使用され、肉眼で行う歯科治療よりもマイクロスコープを用いた顕微鏡治療の方が精度の高い治療が可能になります。
またマイクロスコープの先には治療部位を照らすライトが装備されています。これにより暗い口腔内の患部を明るくきれいに照らし視野の確保を容易にします。見る方法と光の方向が同じなので、通常の治療用のライトでは影になってしまう部分も明るく観察することができます。
拡大倍率のイメージ
マイクロスコープを使うメリット
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治療精度の向上
肉眼では捉えきれない部位も拡大視しながら処置できるので、精密な診断や治療が可能です。 -
患者さんの負担軽減
患部の削り残しを防ぎ再発の予防、健康な部分を必要以上に削ってしまうことも防ぎます。 治療時間の短縮にもなりますので患者さんの負担を軽減します。 -
治療の可能性を広げる
肉眼では見えなかった物が見えることによって、治療の可能性が広がります。
マイクロスコープを活用した治療
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虫歯の治療
肉眼では見えないような虫歯の発見や、必要最低限の切削で健康な歯質を残した治療が可能です。また精密治療により再発のリスクを抑えることができます。
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根幹治療
複雑で入り組んだ形状をしている根管治療にはマイクロスコープが必要です。拡大視することで正確・精密な治療を可能とし再発のリスクを抑えます。
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歯周病の治療
歯周病の原因となる歯石を除去する際、マイクロスコープを使用することで、歯根や歯茎を傷つけず痛みや出血を抑えた治療が可能です。
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歯の健康状態の確認
歯にヒビ(クラック/亀裂)や、詰め物と歯の間にできてしまった隙間の確認を容易にします。僅かなヒビや隙間も発見できるので適切な治療が可能になります。